「共感」と「同感」の違い

話を聴く時に重要になってくるのが共感です。
ところが世間には共感に似た「同感」という言葉もあります。

この違いはなんでしょう?
心理学的には、この2つの言葉を明確にわけています。

その辺をみていきましょう。

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同感とは?

自分と同じ価値観、意見を持った相手に対して同意をすることです。簡単にいえば「わかるわかるー!わたしもー!」というような反応のことです。

効果としては、仲間を作りやすくなったり、共通点のある相手と親密になれたりします。

ところが、話を深く聞いてあげるつもりでも、逆に相手の話を奪ってしまっていることもあるので注意が必要です。

同感の例

A「こないだ、テレビでやってたお店のケーキ食べに行ったら、ちょーおいしくてびびったのー」
B「わかる!私もこないだケーキ食べた!ケーキって超おいしいよね!」

共感とは?

一方、共感は話し手の気持ちを同じ人間として理解しようとする態度のことです。自分の気持ちではなく、相手の気持ちに寄り添いながら、自分が感じていることを示すことになります。

そうすると「わかってもらえた」という気持ちが加速して、相手はさらに続きを喋ってくれるでしょう。

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共感の例

A「こないだ、テレビでやってたお店のケーキ食べに行ったら、ちょーおいしくてびびったのー」
B「あんた、めっちゃ美味しそうに話すね、そのケーキ、よほどうまかったんやねー」
A「そーなんよー、でね、(以降、話が続く)」

共感が深まるとは

「プロカウンセラーの共感の技術」を書かれた杉原保史さんは、本の中でこのように語っています。

共感は、個人の境界線を越えてあなたと私の間に響き合う心の現象、つまり、「人と人とが関わり合い、互いに影響し合うプロセス」のことなのです。ですから、共感は、ただ相手とぴったりと同じ気持ちになることを指すわけではありません。むしろ、互いの心の響きあいを感じながら関わっていくプロセスであり、それを促進していくための注意の向け方や表現の在り方などを指すものです。(p21)

”共感が深まる”とは、相手の気持ちと自分の気持ちとの境界線がぼやけることです。あるいは、相手の気持ちと自分の気持ちとが出会い、相互作用することです。(p122)

共感の際は相手の感情に溺れないように

共感は、相手の気持ちによりそうことになるため、下手をすると相手の感情に飲み込まれてしまうこともあります。簡単にいえば、入りすぎちゃって疲れちゃったりしちゃうということです。

傾聴の神様と言われている心理学者の カール・ロジャーズ は、共感的理解のポイントとして下記のように言っています。
「クライエント(話し手)の私的な世界を、あたかも自分自身のものであるかのように感じ取り、しかもこの”あたかも〜のように”という感覚を失わないこと」と言っています。

この太字部分が、重要なのです。つまりは、自分の感情のように相手の感情を感じてあげるのだけど、自分を見失わないようにね。ということです。

まとめ

このサイトはより日常で使える聞き上手を目指すので、のでセラピストのようにガチガチに傾聴をしなくてもよいのですが、同感と共感の違いはしっておくと役に立つかと思いますよ!


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