いい相づち?悪い相づち?会話が盛り上がるリズムから考える

聞き上手を語る上で、よく出てくるのが相づちの話。


「会話をもっと盛り上げたい!」
「相づちがうまくなれば、聞き上手!」
「相づちでコミュ障も解消できるかも!」

なんて思われている方も多いのではないでしょうか?
他の人から聞かれることも多いので、今日は相づちについて思うことを書いてみました。

いやらしくない自然な相づちを打つためには、何が必要なのか?
そもそも相づちって必要?

など、これまた一般で言われるようなことと少し違う視点で書いてみました。

相づちとは?

まずは、用語の整理から。

Wikipediaには、こんなふうに掲載されています。

相槌(相づち、aizuchi)とは、会話中にしばしば挿入される間投詞のこと。語源は鍛冶で主導的な鍛冶職と金敷をはさんで向かい側に位置し、ハンマー (槌) を振るう助手 (向かい槌とも) を指す言葉から。(中略)一般的な相槌を直訳すると次のようになる。

* はい、ええ、うん (yes, with varying degrees of formality)
* そうですね (that’s how it is, I think)
* そうですか (is that so?)
* ほんとう、ほんと、ほんとに、ほんま (really)
* なるほど (I see, that’s right)
* 頷き (nodding)

Wikipedia -相槌-より

たしかによく使いますよね。
わざわざ説明の必要すらないかも笑、というくらい日常的な用語ですね。

相づちの効用

相づちをうまく使えると、自然と会話にリズムができて会話が弾む要因になってきます。会話が弾むことで、相手はあなたに今まで話なかったようなことも話してくれて、あなたも楽しい会話ができるでしょう。これも多くの書籍やサイトで言われていることでもあります。

ただ、ここで大事にしたいのは、目的は相づちをうまく行うことではなく、相手とのコミュニケーションのリズムをつくること、という点です。

そのため、この記事では相づちが生み出す会話のリズムという点にフォーカスしてみます。

そもそも、人はそれぞれ体感のテンポが違う

人はそれぞれもっている基礎のテンポ(速度感)が違います。

ゆっくりと話す方もいるでしょうし、早い方もいるし、不規則な方もいます。性格や状況の違いを考えてみたときに、これは明確な話となります。

これを読んでいるあなた自身は、今どんなテンポ感でしょうか?
今日(もしくは昨日)話した人はどんなテンポの人だったでしょうか?
全く同じ人はいたでしょうか?

そんな多種多様なテンポの中で成り立っているのが会話であり、コミュニケーションです。そもそもコミュニケーションとは、相手がいて成り立つ行為ですからね。

相手との共同作業として会話を考えた時、相手と自分のリズムの違いについて意識しておくことは、より豊かに話を聞くための第一歩となるかと思います。

相づち=コミュニケーション上のテンポ合わせツール

会話が弾んでいるというのは、ある意味、コミュニケーションが音楽のように機能して、テンポ感がお互い調和している状態だと例えることができます。「なんかのってるなー」みたいな。

音楽を例にとれば、一つの音楽が成立するのは、いろんな楽器が同じリズムの上に乗っかっているからです。もし違うリズムの上で各々が演奏していたら、音楽としては成り立ちにくいですよね。(現代音楽などでは別かもしれませんが)

そのとき、お互いのテンポの調整をする手段のひとつが、相づちなのでは?と私は考えています。つまり、相づちをコミュニケーションのテンポ調整ツールのような役割として捉えているわけです。

その観点から言えば、相づちが相手とのリズム調整として機能しているか否かがとても大切な話になってきます。

逆に言えば、会話がすでに成り立っているのなら無理に意識して相づちを挟み込む必要はないという認識です。例えうまく使っていたとしても乱れにつながるようなものだと「この人、なんか話しづらいわ」となりかねないわけです。

相手のリズムを乱してしまう相づち

ここで、話し手との会話リズムを乱してしまう相づちの打ち方について記載してみます。あえてここでは、聞いている側からの視点での記載になります。

「自分の話したいんだな」と感じてしまう相づち(リズムを奪うパターン)

聞き上手というからには、聞くことが主体とはなるわけですが、ただずっと聞くわけではありません。相手とのリズムは「聞いて→話して→聞いて→話して」がうまく循環するほうが望ましいわけです。

ところが、「聞いているようで話している」状態になると少し上級編です。ときには激しく相手のリズムを乱してしまうこととなります。

そんな例をみてみましょう。

おおげさな相づち

話している途中での、「へー!」や「おー!」という大げさな反応は、聞いてもらってるというよりは、過剰な感じがしてしまい、相手のほうが上にいるようなマウント感を感じてしまいます。

はいはいはいはい、が多い相づち

相手がなにか説明をしているとき、先に聞き手が感づいた場合「はいはいはいはい」とわかっているサインをだしてしまうことがあります。「あなたの言いたいことはわかったよ」ということなのでしょうが、話しているほうは、「なんだよ、なんなんだよ」と話しながら話す気力が失われてしまいます。

同意され続ける相づち

「あー、わかります」「確かに」など、すべてに納得されるような相づちもまた、相手に聞いてもらったというよりも、話を流されてしまっていると感じさせてしまいます。一人で喋っているような印象を受けがちになります。

「話きいてくれてる?」と感じてしまう相づち(リズムを消してしまう相づち)

聞いてもらったのに、あんまりそんな感覚が起きないとき、何がおこっているのでしょう?
ここは、言葉というよりも、多くは態度の問題があるのかなと感じます。

言葉だけで対処してしまっている場合ですね。
そんな例をみてみましょう。

生返事をつづける相づち

感情の入っていない集中してなさそうな「うん、うん」だけを小刻みに言い続ける形だけの単調な相づちも、話し手としては、気になってしまいます。ひどく機械的な感じがしてしまって、ほんとにきいてもらってるのか不安になってしまいます。

感情がずれている相づち

相手が悲しい話をしているときに、楽しく笑ったのでは、リズムは崩れてしまいますよね。ときに励ましとして機能する場合もありますが、なかなかそれは高等テクニックとも言えます。

よいリズムを創っていくためには?

では、逆によいリズムとはなんでしょうか?

一つは、ここまでにでてきた悪い状態を解消した状態と言えるでしょう。

しかし、それだけとも限りません。
もう一つは、あなたにも相手にも、心地よさが芽生えているかどうか?という点です。

ばくっとしていて恐縮なのですが、過度に相手に寄せすぎずに、双方に自然なコミュニケーションができるのがひとつの理想点なのかなと思います。その一つの証拠が「心地よさ」です。

逆に一番危険なのは、会話を単なる「一方通行な言葉のやり取り」と考えてしまうことです。もちろん言葉と意味は重要なのですが、それだけですべてが処理できるほど人間のコミュニケーションは、単純ではありません。ましてや、相手を操作的に操ってやろうなどとは考えるものではありません。

言葉だけで揃えよう、相手を思うようにしてやろう、という意識は必ず相手に伝わってしまいます。

なので、ここではあえて、相手と心地よいリズムを作っていくための方法を紹介いたします。

方法1:相手の呼吸を意識する

話し手が出すリズムの多くは発声の中に現れます。
ここで、相手の息を吸うタイミングに軽く注目してみます。

息の切れ目は会話の切れ目、その呼吸にあわせて、軽くうなずいてみます。
これだけでも、相手とのテンポを合わせやすくなります。

がちがちにやってしまうと不審者になるので笑、少し意識するくらいでも相手の様子や態度に気づくキッカケにもなっていきます。

その昔、プレイボールという名作野球漫画の中で、バッターボックスに入る前に緊張してしまう選手に向けて「ピッチャーの呼吸をみろ」というアドバイスがありました。相手の呼吸に意識を向けるだけで、緊張もとれてスイングのタイミングもわかるという話でした。※「キャプテン」だったかもしれません。記憶があいまいですみません

方法2:向きに気をつける

リズムに焦点を当てたときに、考えたいポイントはここにもあります。
相手との向き合い方です。

真正面すぎると、ちょっと力が入りすぎているときもあるので、あえて斜めにずらしたり、真横になったりもします。

また、正面の場合、視線をあわせすぎたりも力が入りすぎるので、鼻をあたりを見たりします。これだと相手からは、ちょうどよいところを見られている感じになります。

方法3:相手の気持ちに意識を向けて、あえて単語を絞る

3つ目は、相手の気持ちを意識してみる、ということです。
すごく単純な分類でもよいかと思います。

「悲しんでんだなー」とか
「楽しそうだなー」とか。
「怒ってるのに、口では別のこといってるなー」とか。

そのときの単語自体はバリエーションを加える必要はありません。「そっかそっか」「うんうん」「なるほどなるほど」など自分にあったものを、相手の感情とあわせていくことを意識をするということです。

これだけ聞くと、先程の「生返事をしつづける相づち」と同じように思えるかもしれませんが、相手を感情を意識するというところが重要です。

また、普段しゃべりすぎている方は、相づちを学んだ途端、しゃべるのと同様の分量の相づちをしてしまうことも多いので、まずは喋らないことでバランスを取るほうが、会話のリズムは成り立ちやすくなったりするということもあります。適度な沈黙トレーニングですね。

まとめ:相づちは果たしてどれくらい重要なのか?

さて、ここまで相づち=会話のリズムをつくる要因として、書いてみました。

ここまで書いてきてなんですが、個人的には、相づちはあまりいらないかなとも思ってます。「いらない」というと語弊がありますね。過剰に作ったものは「必要ない」というニュアンスです。

自然にでてくるものが一番よいのです。ただ、お互いに自然でいるための方法として、相手とのリズムを意識するとぐぐぐっと一体感が高まるよ。というお話でした。

あえてリズムの話フォーカスしたのは、この「なるべく自然に」という観点から来ています。相づちの言葉のバリエーションを意識しすぎると、会話が不自然になることのほうが多いんですよね。人間というのは、不思議なもので、「避けよう避けよう」としすぎると逆に意識が向いてしまうものなのです。であれば、別のところに意識を向けてみるということでした。

よりよいコミュニケーションの助力となれればなによりです。

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