日記1.久々のシャドーワーク


今日から、日々の日記をアップしていきます。
越智が考えているあれこれの記録を残してみようという取り組みです。


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ランチの話

先日、懇意にさせていただいている先輩とランチに行った。

その前日、仕事のあれこれで少し急な疲れがでたせいかぐったりしていたのだけど、私自身が楽しみにしていたので身体の重さを押しのけながら渋谷へ。

無事合流し、サラダバーであれこれお皿にとりながら楽しく食べはじめた。そして最近のあれこれや日々感じていることなどを有意義に話しあう。なにげなく深い話ができるというのは、本当にありがたい話だ。

そのとき、なんの流れか、感情の話になった。

「感情が起こっているときには、必ず反応している身体の箇所がある、それを消そうとするのではなく身体の芯に通してみるとよい」というような話だった。

確かに、いままで学んできたCTIのコーチングにしても、フォーカシングにしても、ゲシュタルトにしても、活元運動、エモリバにしてもILPにしても、身体感覚に関するそういう話は度々でていたし、事実セッションでも扱うことも多かった。かなり大事な話であるが、言われてみるまで自分ごととして、すっかり忘れていたことに自分で驚いた。

そこで思案する。
「はて?最近の頭のモヤッとしたものはどこから来ているのだろうか?」と。

そんなことをぼんやり思いながらでランチは楽しく終了し、その日は事務所に戻らず帰宅した。

自宅でシャドーワーク

帰ってから、時間があったので、なんとなく箇所を特定するべく集中する時間をとってみた。

しばらく意識を向けてみると、後頭部になにか感覚があるに気づく。
「左右に伸びているような?、、、あ!十字架だ!」と思い至った。

それが本当にそうであるかは、さておき、そのモヤッと後頭部感覚を十字架と名付けてみる。そうすると、思い当たるところがポロポロとでてきた。あれ?なんで今まで気づかなかったんだろうとすら思った。

私の考えるところには、原罪的な思想が色濃くある。
別にキリシタンではないのだけど、罰の意識がどこか強い。

それも健全なときはよいのだけど、疲れてくると少し過剰に出過ぎてしまうこともある。「おこがましさ」への過剰な畏怖は、時として、私自身の身体を固くしていってしまう。その剣が、十字架として、ときに抱えきれないものとして、いまだに頭の中に住んでいるような気がした。
※これでも以前よりだいぶましにはなったが。

その日は前日にまだ少しぐったりしていたので、家事は奥様に任せて早めに就寝。

就寝しながら、自分でさらにワークしてみた。

昼間言われたとおり、十字架自体を取り除こうというよりも、それ自体を見つめてみることにした。

ナラティブ・セラピーや短期解決療法などでは、先程の名付けの後、問題を外在化させるためにこんな質問をする。「それはいつからあなたの中にいるのか?」のような。この質問は素晴らしく、あなたと問題を端的に切り離すことができる。問題は、あくまで外からきている、という分離にかかるのである。でも、今回はあえてそれはせずに、ただ見つめてみることにした。

見てみると驚くほどの頑丈さに見える。日々色々とあるにしても、そこまで壮大な過去体験があるとも思えなかったが、よほど罵倒されてきているような規模感(迫害レベルくらいの)に思えた。

「おーおー、そうかいそうかい。とても受け取りきれるものではないんだけど、そんなことがあったのだね。ただ、そんなところ(後ろ)で悲しんでないで、一緒に考えましょうよ。話せるようにおれもがんばるからさ」とそれらを後頭部からお腹の真ん中あたりまで、ゆっくりとかなりの時間をかけて受け入れた。

そのときに、流れるような感覚があり、そのまま寝落ちしてしまい、朝起きた時にはスッキリしていた。
いつもは朝食のときにも、なにか思考が流れることが多いのだが、その日は極めて静か。

それ以降も、時折声は聞こえるものの、前よりも格段に小さくなった。
たしかに同様の意見は、同じようにあるのだけどだいぶ小さくなった、という感じだった。

腹に据えてみる

日本語には、冷静に覚悟を決める時には「腹に据える」という表現をする。

逆に、怒りが収まらないことを「腹に据えかねる」と言う。

太極拳にしても丹田を重視するけども、感情もお腹に中に収められると、自分のものになるような気がした。
昔の人はよくいったものだと感心する。

久々のシャドーワークだった。
ケン・ウィルバーも言う通り、シャドーワークは一生続く。

そのことを改めて思い出した体験だった。

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