最近になって「できなかったことができるようになることの喜び」を実感し始めています。40歳を目前にしてのやっとという感じですが、学びながら習得できていくプロセスやできるようになった事実が本当にありがたく、喜ばしいことだと思えるようになりました。
当然、いままでもいろいろなことを勉強したり覚えたり習得したりはしてきたわけなのですが、「できなかったことができるようになった」事実に対してあまり感情(感覚?)は動いていなかったように思います。
この感覚は、他の人から見れば非常に当たり前すぎて混乱されるかもしれません。「できるようになったらそりゃ嬉しいんじゃないの?」と。そうなんですよね、気づいてみると当たり前のような気もするんですけど、そうは思えてなかったのです。
「まあ、やったんだから当然できるようになったよね」とか「ここまでこれたか」とか「よし!やっとできたー!(達成感)」のような感覚はあったわけですが、新たに習得できたこと自体に喜びや感謝はなかったというか、なんというか。達成した結果と身についた事実を分けられていなかったのかもしれません。
この感覚が身についたのは、今お手伝いをしている障害者就労支援での経験が大きいように思います。障害に起因して今まで適切な学習機会を制限されてきた方が、学習する事、習得する事を通して元気になっていく過程を間近で見て「できなかった事ができるようになる」という拡大する方向への移行(変化:changeというよりは移行:transition)が持つ生命力を肌で感じたわけです。そして、はたと我が身も振り返るようになったと。
もちろんコーチングや対話支援という領域においても、クライアントが変化していく姿を見て、同様の喜びは感じていたわけですが、支援機関での支援は日々リアルタイムでその行動の変化が見て取れる分、今までの対話支援での感覚に実感値がプラスされ、それが自分自身にフィードバックされたような気がしています。
さて、次は何ができるようになるだろう♪
過程含めて、楽しみです。