グレゴリー・ベイトソンによって提唱された概念。
物事をシステムとして捉えたとき、お互いの要素は互いに影響し合うため、原因→結果のような一方向ではなく⇔双方向の関係性となることを主張した。
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直線的因果律
結果には必ず原因があるという捉え方。
「原因→結果」というように、関係性の矢印を一方向に限定して捉える考え方のこと。
精神分析的アプローチは、直線的因果律の考え方に基づいているといえる。
円環的因果律
一方でベイトソンは、システムは相互に影響を及ぼし合い循環・連鎖しているというシステム論に基づいた考え方を提唱した。そのため個人の問題についても、いくつものフィードバックループが存在しており、1つの原因に特定することは不可能だと考えた。
先程と同様の例を出すと「原因⇔結果」のように矢印が双方向でお互いが影響しあっているような因果関係の考え方を円環的因果関係とした。
この発想に即した家族療法では家族をシステムとして捉え、その悪循環を断つことを目的に介入を行う。