ゲシュタルト心理学の基本概念。人間の精神を、部分や要素の集合ではなく、全体性や構造に重点を置いて捉える。この全体性を持ったまとまりのある構造を表すドイツ語。
ゲシュタルト心理学は、ヴントの要素主義(要素の足し合わせで心理を考える)に反発する形で起こってきた心理学であり、そのため全体という考え方にフォーカスする。
有名な法則である近接の要因、類同の要因など、ひとかたまりに認識する認知ついて解明した。
当初、アメリカではこの考え方は流行らなかったものの、臨床面では、フロイトに反発する形で、多くの心理療法がゲシュタルト主義を取り込んだ。パールズのゲシュタルト・セラピー、NLP、プロセスワークなど。
越智のコーチングの概念としても、非常に影響を与えている重要な考え方。
ちなみに「は」などのひらがなをずっと見つめていると、バラバラになってくるような気分になるのは、ゲシュタルト崩壊がおこっているという表現をする。