コーチングという分野の発展にもつながったティモシーガルウェイの提唱したインナーゲーム理論の中核的考え方。行為のパフォーマンスを最大限発揮させる方法論。
試合中も練習中も、ひっきりなしに自分に対して命令し、励まし、叱咤するもう一人の自分がいることに、あなたは気づいているだろうか。小うるさい上司のような「命令の専門家」は自身のスポーツを妨害する張本人でもあった。これは驚くべき発見だ。
新インナーゲーム W.T.ガルウェイ著 後藤新弥:訳 日刊スポーツ出版社 p44
競技を行っている際にも、人の内側は、セルフ1とセルフ2という別々の機能と戦っており、安定した集中状態にはいっていないとき、命令を下す自分(セルフ1)が実行者(セルフ2)を制限している状態とも言える。
うまく正しくやろうとする気持ちやエゴがセルフ1とも言える。
インナーゲーム理論は、隠れているセルフ2の自然な能力発揮をするための方法論である。
エゴを静かにさせ、内側と集中・統合させるというは、禅の考え方に強く影響を受けている。