「目」で聴く練習

みなさんは、話を聞くときに、どんな点に注目していますか?

実は、一口に「聞く」と言っても、内容ばかりではありません。
実のところ、耳だけでは、相手を理解するための情報としては少ないのです。

下記の記事の中でも書きましたが「聴く」のほうの漢字には、「耳」と「目」と「心」が入っています。

「聞く」と「聴く」の違い

こんな経験はありませんか?
「この人、話してる内容と表情が全然違う…」
「この人、話してる時、めっちゃ手が動くな…」
「この人、特定の言葉のときに、力がはいってるな…」

そうなんです。話している人の姿には、言葉では現れてこない背景が存分に潜んでいます。
そこを見てあげると、より相手を理解することも可能ですし、なにより相手のほうが理解された感覚をもつことが多くなります。

ということで、今日は「目」で聴いてみるワークご紹介したいと思います。

「目」で聴くワークの実践方法

Step1:3人一組になって、1人話す人を決める

まずは、グループを作りましょう。
2人でもよいのですが、3人いると複数の意見がきけるので、よりベターです。

そして、しゃべる人を決めます。

Step2:1人に1分ほど話してもらい、聴いている二人は、話ではなく表情や動作を「聴く」

話す人は

話す人は、なにかテーマを決めて、1分ほど話してもらいます。
テーマは何でもよいですが、「最近、私の好きなこと」や「最近気になっていること」などがよいかもしれません。

話す人は、残りの二人を見る必要はありません。というよりも、なるべく視点を合わせないほうがよいでしょう。どこか焦点を決めるのもよし、目をつぶるのもよし。

聴く人は

その時、残りの二人は、相手が話しているときの表情や動作に注目します。
無理に相槌をうつ必要もありません。
話の内容を聴かなくてかまいません。

今回は、話している人の外側にどんなことが起こっているかだけに注目します。

顔の表情や手の動き、姿勢の変化、目の動き、汗などなど。

ひょっとしたら、苦しそうに話すかもしれません。
あるいは、急に楽しそうになるかもしれません。
視点がキョロキョロとするかもしれません。
ある単語を何回も言って、その言葉のときだけ頭が傾くかもしれません。

Step3:見えていた事実を短く伝え返す

話が終わったら、聴いていた二人から、先程「見えていた事実」を短く伝えます。

ここは、短く端的にというのが、最重要ポイントです。

例:「○○のことを話したときに、急に前のめりになっていました」
「楽しそうな話だったのに、眉間にシワをよせて、少し苦しそうにみえました」
などなど

そして、それを伝えたときの、相手の反応を見ます。

これを伝えたときに、どんな反応があるでしょうか?

Step4:それを聴いてみてどう思ったかをさらに聴く

step3の内容が芯をついていた時、相手は、なかば自動的に話し始めます。不思議なことに、大抵の場合、この時でてくる話は先程の会話より一段深い話になります。

もし、反応が薄かった場合、気にせずに次にいきましょう。
ここでのポイントは、相手に反応があるポイントを探す、ということです。

Step5:交代して同じことを実行する

一段落したら、次の人に交代して、step1〜step4を行います。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
やってみるとわかるのですが、こちらから見ると普通にそう見えることも、相手にとっては、意外に感じるのです。そして、それが思わず大事なところにつながっていたりして。

日常の中で、頻繁に使う必要はありませんが、話を聴く際に、応用していくと、まさしく自然に聞き上手になれるはずです。