こういう仕事をしていると、「その人の問題点や課題が見えるからコーチングみたいなことができるんですよね?」ということを言われます。たしかに、心理学は相応に勉強して実践も積み続けているので、普通の人よりその観点は少しは強いのかもしれませんが、あまり「そうそうそう!」とうなずけるわけでもなく…。
あくまで、それらは「見立て」でしかないのです。どちらかといえば、その人への対応としてはいけないことを見極めるツールとして、リスクヘッジ的に利用している観点のほうが大きいような気がします。
正直なところを言えば、人に接し続ければ続けるほど、「何が響くのかよくわからない」という想いのほうが強くなってきています。私にとっては、意外なところでクライアントさんが響くことのほうが多いです。その響きによって、なにか連鎖的な作用がおこり、現実が動き出したりし始めたりするわけです。
となれば、私のことは捨て置いて、クライアントさんにより浸透しやすいものを呼び起こせるようにがんばるというのが、本筋になるわけです。
もちろん、うまくいかないことも多くあります。
体験に来たものの、続けてみたものの、意味を感じられない方は相応にいらっしゃるのも事実。
そんな声を真摯に受け止めながら、支援者としての、日々わからないことへの実践の日々が続きます。
わからないからこそ楽しいというのを、よく感じる最近です。