注意!!自分探しの旅は仕事や日常の中でするべし!!

自分探しは仕事と日常の中に

なんだか、憧れた仕事についたはずなのに、いまいち気分が乗らない。
おれ、この仕事向いてないんじゃなかろうか…。。
転職の機会だろうか…。
でも、やりたい事ってなんだろう…。
自分探しの旅にでようかな…。

なんて考えた事がある方もいらっしゃるのではないでしょうか?

たしかに、「自分探しの旅」や「仕事や日常から離れる」というキーワードはよく聞きます。
私も一人旅が好きなので、旅行先で出会う同世代の若い人と話しているとこれらの言葉を耳にします。

しかしながら、旅のような非日常の世界に、探している「自分」はいるのでしょうか?もちろん、見つかる人もいるかもしれませんが、意外と少ないのが現実かもしれません。

こころの境界線研究所では、一番近くにあるはずの「自分」と「本当の自分」の境には、何が存在しているのか?その点に注目してみました。

旅行もいいですが、まずは、自分探しを仕事や日常の中でする方法について考えてみませんか?これをした後に旅にでるともっと効果があると思いますよ。

遠くに行っても、自分が見つかりにくい理由

人は、見たことがない向こう側に何かを期待をする生き物です。

仕事を離れて、あっちにいけば自分の知らない刺激的な出会いがあって、人生を変えてくれるかもしれない。自分の知らない世界があるに違いない。

これは、いわば自分の範囲の外の要因に期待する気持ちです。その奥には、「自分には何もないかもしれない。でも何かが変えてくれる」そんな思いが潜んでいるような気がします。

つまり「外から何か自分を変えてくれるまだ見たことがなもの」を見つける事を「自分探しの旅」と呼んでいるような気がしています。

そう考えてみると、私には、そこに期待するのは、すごく確率が低い事のように思えてしまいます。

心は自分の中ではなくて環境の中にある?

これを解決する一つの理論にアフォーダンスという考え方があります。
アフォーダンスは、アメリカの知覚心理学者であるジェームズ・ギブソンが提唱した知覚に関する概念のことです。

以下、簡単に紹介します。

アフォーダンスの基本の考え方

「与える、提供する」という意味の英語、アフォード(afford)から、米心理学者のジェームス・ギブソンが1950年代後半に作った造語であり、自著の「生態学的視覚論―ヒトの知覚世界を探る」の中でその理論を説いた。日本では佐々木正人東大情報学環教授が紹介。

物体の持つ属性(形、色、材質、etc.)が、物体自身をどう取り扱ったら良いかについてのメッセージをユーザに対して発している、とする考え。「環境が生き物に提供するもの」を指し、例えば水は、人間にとって「のどの渇きをいやす」や「溶かす」などのアフォーダンスである。
ハテナキーワード「アフォーダンス」より

ちょっと小難しい話のように思えるのですが、こう考えてみてください。

例えば、私達が椅子に座る時、普通は「私が椅子に座る」という考え方をします。これをアフォーダンス理論で説明すると、「椅子が私達に座る事を提供(アフォード)してくれている」というように考えます。

同じように、歩くことを考えてみると「地面が歩くことをアフォードしてくれている」という考え方になります。

で?と思うかもしれないので、ちょっとここで簡単なワーク
上記のように「地面が歩くことを提供してくれている!」と思いながら、歩いてみてください。
前に進むことも、後ろに進むことも、地面から提供されている機能なのだと。
そうすると、ちょっと不思議な感覚に襲われます。これ、楽しいですよ(笑)

「私」の行動は、環境との相互作用と考えてみる

ここで「今いる環境すべてが今の自分の行動を提供(アフォード)してくれているのだ」と考えてみましょう。

パソコンのキーボードは、文字を押すことを提供してくれていて、モニターは見ることを提供してくれている。タバコは吸うことを提供してくれていて、ベッドは寝る事を提供してくれている。

そんな風に考えてみます。

つまりは、「私」が使い方を決めるのではなくて、「もの」が多分に情報をもっていて、我々はその恩恵を受けている。

そうすると、「もの」がもともと持っている情報を我々は活かしながら生活していることに気づきます。

人間関係や日々思う事もそうです。
「この仕事は◎◎をアフォードしてくれている」(いいことも悪いことも)と考えてみます。そのため、あなたは「嫌だ」とか「辛い」とか「楽しい」という反応をしていると考えます。

この外部からのアフォードされた結果の集合体が「あなた」なのです。
つまり、あなたの心も身体も今の仕事や日常の環境の中に存在しているのです。

本当の自分探しの旅って?

こう考えてみると、外に自分探しの旅にでても、なかなか「本当の自分」には出会えない事がわかってもらえるのではないかと思います。

そうなんです。
本当の自分は、今いる環境の中にしかいないんですね。

では、探している自分を見つけるには、どうしたらいいのか?

それは、 仕事や日常の環境の中で自分の「かんどころ」をさぐる事です。

日常「カンがいい」という言葉はよく使われます。
それは、抑えるポイントがよくわかっているという意味で使われます。

前に本で見た話だと、棒高跳びの選手は、競技で使う棒を10種類くらいもってるそうです。その違いは、コンマ何ミリの厚さの違いだったりするとのこと。で、それを気温や体調に合わせて使い分けるんだそうです。まさにそこには、その選手だけの「カン」が働いているわけです。

環境の中に自分を探していくって事は、この自分だけの「カン」を養うことだと思うんですね。
これがあなたのプロフェッショナリズムにつながるわけです。

つまり「私はこのポイントが一番動きやすい!」って事がわかったとしたら、しめたものです。
その延長に必ず「本当のあなた」がいます。

自分探しを今の仕事(職場)に求めると良い理由

この「かんどころ」を確認するために、一番良いのは職場です。
なぜかというと、多くの方の活動時間の大半は、職場に割かれていると想像できるからです。

そこはまさにアフォードしてくれるものの宝庫!
「嫌よ嫌よ」といいながら、ちょっと「自分のかんどころ」を探る内なるの旅にでてみましょう。

ということで、以下、簡単にワークを書いてみますので、ご興味あるかたは実施してみてください。

ワーク:自分探しを仕事や日常の中でやってみる!!

以下の状況で、自分が提供されているものを探してみよう!

  1. モノがアフォードしてくれるものを書き出す
  2. 人がアフォードしてくれるもの書き出す(良いことも悪いことも)
  3. それらについて、あなたはどんな事を感じているだろうか?
  4. もっとよりスムーズな行動をするためには、どんな事ができるだろうか?
  5. そこから見えてくるあなたの「かんどころ」はどんなことでしょうか?

自分探し1:家の中の環境を考える

自分探し2:仕事(職場)の環境を考える

自分探し3:住んでいる街を考える

自分探し4:育った場所を考える

まとめ

アフォーダンスの専門家でもないので、ちょっと間違った理論を展開していたかもしれませんが、私はこの考え方が好きなんですね。心は身体の外にあるって、なんか逆転の発想ですよね。

最後に言っておくと、自分探し自体は、私は必要だと思っています。それは年齢関係なく。むしろ、探した事がないという人がいれば、その感覚のほうに疑問がありますね(笑)

なので、自分の特性がわかった上で、旅行をすると、もっと自分探しには効果的だと思いますよ☆

ただ、今回言いたかったのは、闇雲に外に求めても何も見つからないということです。むしろ、自分の「かんどころ」さえわかった上での旅であれば、一段と違った風景がみえてくるのは確実です。

まずは、自分探しを仕事や日常の中でしていきましょう!

参考:
<心>はからだの外にある 河野哲也 NHK BOOKS
知覚は終わらない 佐々木正人 青土社

自分探しは仕事と日常の中に

悩みを越えて成長していこう!

あなたが今、本当の自分の姿を探しているとすれば、一人で解決していくのに苦しさを感じる事があるかもしれません。そんな時、コーチはあなたに寄り添います。2人で話しあえば、きっと楽に進めるようになるはず。私は、そんなあなたの心の越境をお手伝いいたします。