性別を表す言葉。「生物学的なセックス(性別)」という意味合いというよりも、社会的に作られた言語によるカテゴリーのこと。セックス(性別)は、生物学的な男女という二元論で表されやすいが、ジェンダーは社会的な文脈の中での意識での性別の表明と言える。
ジェンダーの考え方は、言語によって私たちの認識、そして「現実」が作り出されていく過程を記述しようとする構築主義の考え方がもとになっている。
ところが、トマス・ラカーの研究によれば、「セックス(性別)自体も、実は、社会的・文化的に作られている」と発表しており、生物学的にも男女と単純に割り切る(性別二元論)には限界があることも指摘されはじめている。
参考:ジェンダー論をつかむ 有斐閣 千田有紀・中西祐子・青山薫 著