パブロフの犬に代表される学習の一形態であり、刺激の対呈示によって刺激間に連合が起こり反応が変化容する現象のこと。空腹な犬に対して、餌を与えるとよだれが出る。このとき、餌と同時にベルの音を聞かせ続けると、最終的にはベルの音を聞くだけでよだれがでるようになる現象。
「空腹な犬に対して、餌を与えるとよだれが出る」ということは、学習ではなく生まれつきの行動パターンとなる。
この時、「餌」は「よだれを出す」反応を無条件でおこす”無条件刺激”となり、同時に「よだれを出す」は“無条件反応”という。
つまり、下記のような関係が成り立つ。
「餌」(無条件刺激)→「よだれを出す」(無条件反応)
これだけの状態だと、「よだれを出す」と「ベルの音」は関係のない反応ということになるが、「餌」と同時に「ベルの音」(中性刺激 or 中立刺激)を提示しつづけることで、下記のような関係が新たに構築される。
「ベルの音」(条件刺激)→「よだれを出す」(条件反応)
この現象のことを古典的条件付けという。行動主義的な立場では、これを「新たに学習した」結果であるとみなし、人も同様に新しい行動パターンの獲得を無数に獲得していくのだと考えた。
参考:絶対役立つ教育心理学 著者藤田 哲也 2013年 ミネルヴァ書房 p16-p18
[amazonjs asin=”4623048861″ locale=”JP” title=”絶対役立つ教育心理学―実践の理論、理論を実践”]