過去も学びも超えて(3/3):落合拓人さん

今回は、落合拓人さんへのインタビューの第三弾(最終回)です。

現在コーチングやバイロンケイティワークなどを通じて、コーチとして第一線で活躍されている拓人さんの人生にスポットを当てます。
長年に渡り、様々な心理療法を学びながら、現在コーチとして行き着いた拓人さんの過去といまからについて伺っていきます。

前回までの記事はこちら

過去も学びも超えて(2/3):落合拓人さん

2017.05.28

過去も学びも超えて(1/3):落合拓人さん

2017.05.12

原宿のお店

—原宿ではどんなお店だされてたんですか?—
拓人:ヴァイブラサウンドっていう、マインドマシンとかブレインマシンと呼ばれている分野のものなんですけど。光や音楽、特殊な周波数とか振動などで感覚器官を共振させることで脳波を誘導したり、深いリラクセーション体験や変性意識体験を誘導したりすることができるという本格的なシステムなんですけど、それを使った体験サロンのようなものです。オタクですよね?(笑)


    
—なんかすごいですね…。私、未知の世界で、びっくりしております(笑)。—

バイロン・ケイティ・ワークについて

—今、バイロン・ケイティ・ワークとかもやられているじゃないですか。それは、いつごろからやられてるんですか?—
拓人:バイロン・ケイティ・ワークは、ちょうどコーチング始めたのと同じ年ですよ。2007年、コーチングとほぼ同時期からかな。

—日本での認定資格とかあるんですか?—
拓人:日本には資格はないんだよね。アメリカで公認資格を授与してるけど日本人で資格をもっている方はいまのところ2人だけ。やってる内容が4つの質問とかシンプルなことだから簡単なように思われるけど、資格をとるためにはワークの実践経験だけでも800時間必要なんだよ。なかなか大変(笑)。

—お~、すごいですね。—
拓人:でも資格をとったあとも大変みたい。資格の更新のためには学び続けること、実践し続けることがたくさんあるみたいでさ。資格を持っているかぎりは一生終わらないってことなんだろうね。

—探求への入り口って感じなんですね—
拓人:そうそう。ワークに取り組み続けること、自分自身に取り組み続けることへのコミットメントなんだよね。

バイロン・ケイティ・ワークについて
バイロン・ケイティというアメリカ人女性が、自分自身の大きな精神的危機を乗り越えた経験を基に、ストレスや苦しみを生み出す「ビリーフ(考えや思いこみ、価値観など、信じていること)」から自分を解放するためにうみだした「ワーク」と呼ばれる方法のこと。非常にシンプルな4つの質問の受け答えから構成されている。
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—バイロン・ケイティ・ワークのどの辺に響いたんでしょうか?—
拓人:どこだろうなぁ。自分自身の体験として、ワークを始めてからすごく自分が変わった実感はあるかな。もう少し言うと、「心の平和」っていう考え方がすごく根付いてきた。
もともと僕は、とても悲観的だったし、とても不安の強い人なんだけど、ワークを続けてから、そういう不安が本当に少なくなっている。いつも平和な気持ちで、とても自由になってきた感じがある。やっぱり、とらわれが少なくなってきたんだと思う。もちろん大変な出来事や困難な状況は起きてくるし、混乱してしまうこともしょっちゅうだけど、「平和な自分への帰り道を知っている」という安心感が持てるようになったのが、すごく大きいかな。 

—僕も1年半ぐらい前、ワークを受けましたけど、強力ですもんね(笑)。「うぎゃー!」って叫びたくなるような…(笑)。—
拓人:早ければいいっていうものでもないけど、コーチングやカウンセリングなんかと比べても気づきはとても早いよね。そして気づきが定着しやすい。

—すごい速度で抵抗感が出てきて、「うぎゃー!(プシュ~)」って昇華されていく感じでした(笑)。—
拓人:本当に今にも死んじゃいそうな感じだった人とワークしてたのに、20分後ぐらいにはもうゲラゲラ笑ってたりとかね。だから、すごいなぁと思う。

—今の活動の中に、どういう立ち位置で組み込まれているんですか?—
拓人:コーチとして、コーチングの中で活用させてもらっているというのが基本の立ち位置かな。あと自分と繋がりのあるコーチング関係の人たちにはできるだけバイロン・ケイティ・ワークをご紹介する機会はつくろうと。

僕は公認資格を持っているわけではないから、その辺は慎重なんだよね。日本にはいい形で広まって欲しいと思ってるから。バイロン・ケイティ・ワークは本当にパワフルだと思うんだけど、人間の自我ってパワフルなものがあるとすぐに自分の都合のいいように利用しようとしたり、自分のパワーとして見せようとしたりするでしょ?

「バイロン・ケイティ・ワークはなかなか日本に広まりませんね」って言われるけど、安易に広まるよりは、真剣に取り組む人が少しずつでも着実に増えていくのがいいのかなと思うけどね。

—なるほど〜。—
拓人:コーチの人にはもっと知ってもらいたいんだよね。クライアントにワークするっていうことではなくて、コーチ自身がクリアでいるとか、クライアントをクリアにみれるっていう意味でね。

—そうですね。—
拓人:やり方がシンプルだから頭での理解だけで分かった気になっちゃうっていうことはあると思うんですけど、「ワークってこういうものだったんだ」って実感してもらえるところまで続けてみてくれる人が増えてくれると嬉しいな。

拓人のオリジナルな捉え方

—今までのお話を伺ってて、コーチングを軸にいままで学んでこられた心理学やセラピーとバイロン・ケイティ・ワークが周りで束になって、オリジナルなメソッドになっているように感じました。—
拓人:そうだね。僕もよく「コーチングのほかに何とかワークとか言わないんですか?」って言われるんだけど、僕の中ではコーチングっていう枠の中にバイロン・ケイティだったり、いろんな心理学だったりカウンセリングだったりが含まれるイメージだから。

自分のやってることを全部ひっくるめて名前をつけるとしたら何がぴったりくるんだろう?と思ったときに、これ全部コーチングでいいじゃんって。だから肩書きもコーチかなっていう。「○○コーチ」でもなく、ただの「コーチ」。

—すごく納得です!—
拓人:自分の中で、どこまでがコーチングで、どこまでがカウンセリングとか、境目が見つからないんだよね。

—継ぎ目ないくらい束になってるんでしょうね。最初にも繋がるんですけど、コーチが自分の守破離で超えていく、体現されている形だなと感じております。—
拓人:ひとりひとりの「これが私のコーチングです」であれば、それでいいんだと思うけどね。

—あえて聞いてみたいんですけど、なぜコーチングが中心なんですかね?—
拓人:なんだろうね?僕の中では、コーチングっていうのが一番自由度が高くて、いかようにでも使えると思ってるんだよね。

—あ~。そこは世間のコーチングのイメージと違うかもしれませんね。—
拓人:よくカウンセリングはマイナスからゼロに回復させるもの、コーチングはプラスの方向にするもの、だとか言うけど、そこもスパって割り切れないじゃない?

もちろん僕も「精神科に通ってます」とか「投薬受けてます」っていう人は引き受けないかもしれないけど、でもセッションしてたら、誰でも大変な面とか自然と出てきちゃうし。

僕自身も精神的に大変だったときに、クライアントとしてセラピーを受けたりとかしていたときに「病だ、病だ、病だ」みたいに言われて、そこは辛かった部分あったからね。

—では、バイロン・ケイティ・ワークはどういうポジションなんでしょう?—
バイロン・ケイティ・ワークは本当に自分自身の探求なんだよね。自己探求の瞑想のようなもの。ファシリテーターやセラピスト側の力で何かしてあげるっていうことではなくて、その人の探求に立ち会わせてもらいながら、側面からサポートするぐらいの感じ。

僕のコーチングもほぼそんな感じだよ。クライアントさんが自分自身の世界を探求して、自分で見つけてできるのを横でサポートするぐらいの感覚。

バイロン・ケイティ・ワークの場合は、いかにいろんなことをうまくやるかじゃなくて、いかに余計なことをしないか、みたいな感じがより強いかな。

—なるほど。—
拓人:バイロン・ケイティ・ワークをやってからコーチングすると、いかに自分が余計なことをしようとしてるかがよく見えてくるんだよね。だから以前から比べると、今の僕のコーチングはとても地味になってると思う(笑)。

コーチングを習ってる途中だったり、資格とったばかりの頃は、やらなくてもいいことを大げさにやって「すげえだろ」みたいなこともしてたけどね(笑)。

—そういう時期もあったんですね(笑)。—

拓人のこれから

—拓さんのこれからの活動としては、どういうことを考えていらっしゃいますか?—
拓人:そうだな。どうなんでしょう(笑)。1つはこれまで学んできたものとかコーチングとか、そういうのを使って、自分らしいコミュニティというか、分野を絞ったところでもっと深く伝えるグループみたいなのをいくつか作っていきたいなぁと思っていて。例えば、医療関係の人たち向けのものだったり。クリエイティブな人たちのグループとかね。

—グループなんですね!—
拓人:スクールとかでプログラムを作って伝えるとかじゃなくて、僕色の、僕のエッセンスみたいなものを伝えたい気持ちはすごいあるよ。

—最初にも言われていたゆるい繋がりの話を思い出しました。—
全貌はわからないけど、取りに来たい人が何でも引き出せるみたいな。自分が持っているものだったら、どんな形でも出します、取りに来てくれれば、どんな人でもOKみたいな、ゆるい感じでいきたいよね。だから、あんまり詳しいこと言わずに、「興味があったら連絡ください」ぐらいのニュアンスで。

僕はこれまで自分がやってきたことを振り返って、若いころに精神世界みたいなところに浸ってたがゆえの後悔もあるんだよね。「あれがなかったら、俺こんなに苦労しなくてもやれてたかもな…」みたいな。

けど、逆にそれこそが自分の個性で、だからこそ伝えられる自分がいるって思うわけですよ。それを必要としてくれてる人もいっぱいいるだろうし。あ、いまは後悔なんて何もないんですよ。いろんなことが報われたと思ってるから。

—うんうん。(納得)—
拓人:昔、吉福さんから「君はさ、若いころから瞑想とか悟りだとか、そんなことばっかりやっちゃったから、人生の表と裏が逆だから」みたいな話をされてね。

—あらー。—
拓人:ユング心理学に人生の前半後半みたいな考え方があるじゃない?前半は、社会の中で自分の立場を築くとか、職業的にしっかりやるとか、家庭を築く。その先、年齢が上がってくると、自然と自分の内面に興味が向かって自分を深めていくみたいな。それが自然だとしたら…やっぱり逆に歩んじゃったなと思うよね(笑)。

—夜更けから世明けに(笑)。—
拓人:吉福さんから「落合くんは、人生の前半と後半が逆になってるから、これからそれをリカバリーしていくのは、ものすごく大変なことだけど、頑張って」って言われてグサッときたのをよく覚えてる(笑)。

—逆から進んでるっていうことは、時間を逆行するがゆえに歪みもでるかもしれないけど、同時に何か力強さが生まれるのかもなーと感じました。—
拓人:そうだね。逆に歪みがあるからこそ、普通の人が枠の中に取り込まれちゃって見えなくなっていることが見えるとかね。

—適応してるって、ある意味、気にしなくなる、無視するっていう要素ってありますもんね—
拓人:それでいうと、自分が本当にできない部分が分かっているからこそ、他人に協力してもらわなきゃいけない部分がすごく分かるよね。オッチー君も協力してください(笑)。

—もちろんでございます!—
拓人:コーチングとかやってると、本当に自分の力で実現していくっていうのもすごいあるんだけど、やっぱり自分にはできないことを見極めていくってことの大事さにも気づくよね。

だんだん年齢が上がってくると、あれもやりたいこれもやりたいと思ってても、時間的な限界とかいろんな限界があることを認めざるを得なかったりして。それよりも、もう既に持っている自分のリソースをどう生かしていきたいか。どうやって生かしていけるのかって。

—本当の意味で自分勝手という感じですね。—
拓人:そうなんだよね。

—最後に何か言い残したことはありますか? —
コーチと話してるとよく「人間の成長をサポートしてる」って聞くんだけどさ。最近、10年ぶり20年ぶりくらいで再会した友人が何人かいたんだけど、人間的にびっくりするくらい成長しててね、だけどその人たちは別にコーチングしてるわけでも、心理学を勉強してるわけでも、スピリチュアルな何かをしているわけでもなくてさ。

共通してるのは、命に関わるような大きな病気を乗り越えてたり、大切な人の死とか、たいへんな離婚の経験だったりとかしてること。それを他人のせいにするとか社会のせいにするとかじゃなくてしっかりと受け止めてきたんだろうと思うのね。僕がしていくコーチングってそんなときに必要以上に苦しんだりすることなく通過していくためのサポートなのかなって。

—なるほど〜—
拓人:目標の達成とかにしても、自意識からの大げさな目標とかじゃなくって、本当に自分の幸せ、まわりの幸せに繋がってることだったら遠くまで手を伸ばすようなことじゃなくってさ…。

—ほんとの対人支援ってなんなのか、考えさせられますね。—
拓人:何が言いたいのかあやしくなってきたからさ、この辺にしておこうよ(笑)。

—はい、わかりました(笑)。唐突ですが、インタビューをしめていきますね。今日はほんとにありがとうございました!—
拓人:いえいえ、こちらこそたのしかったです。ありがとうございました!

悩みを越えて成長していこう!


あなたが今、本当の自分の姿を探しているとすれば、一人で解決していくのに苦しさを感じる事があるかもしれません。そんな時、コーチはあなたに寄り添います。2人で話しあえば、きっと楽に進めるようになるはず。私は、そんなあなたの心の越境をお手伝いいたします。