用語:「カール・ロジャーズ」

カール・ロジャーズは、アメリカ合衆国の臨床心理学者。クライアント中心療法(Client-Centered Therapy)の創始者。非指示的療法(“non-directive” therapy)という名前でも知られている。

心理相談の対象者を患者(patient)ではなくクライエント(来談者:client)と称したのも彼が最初の人物。傾聴の祖。

積極的に実践・実証的研究に取り組んだため、面接(セッション)内容の記録・逐語化が多く残っている。

また、「治療上のパーソナリティ変化の必要にして十分な受験」という論文の中で、建設的なパーソナリティの変化が起こるためには、次のような条件が存在し、それがかなりの期間継続することが必要だとした。

1,二人の人間が、心理的な接触をもっていること。
2,第一の人(この人をクライエントと名づける)は、不一致の状態にあり、傷つきやすい、あるいは不安の状態にあること。
3,第二の人(この人をセラピストと呼ぶ)は、この関係の中で、 一致 しており(congruent)、統合され(integrated)ていること。
4,セラピストは、クライエントに対して無条件の肯定的関心(unconditional positive refard)を経験していること。
5,セラピストは、クライエントの内部的照合枠(internal frame of reference)に感情移入的な理解(empathic understanding)を経験しており、そしてこの経験をクライエントに伝達するように努めていること。
6,セラピストの感情移入的理解と無条件の肯定的配慮をクライエントに伝達するということが最低限に達成されること。

ロジャーズの元で学んだ ユージン・ジェンドリン は、成功したセッションを研究する中で フォーカシング を体系化した。